仕手株には安易に手を出してはいけない!

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株式投資が活発化したのは2000年以降で、株式電子化や取引手数料自由化による規制緩和から、一般の人が株の売買をしやすい環境が整ったのだと言えるでしょう。
とくに2014年にスタートしたNISA(少額投資非課税制度)が2016年に増枠され当初100万円までであったのが120万円まで非課税投資に取り組めるなどの制度改革から、非課税というメリットを求めて取り組む人が増えたのも現実です。
ただ、ここで一つ注意していただきたいことがあります。
株式投資は購入時の価格から下落するリスクがあり、投資元本を大きく割り込むことがあります。
相場は小刻みな価格変動をしながら大きな波をつくり、相場を形成します。
高値掴みをしてしまうと、10年価格が戻らないこともあります。

とくに仕手株に手を出すことは危険性が高いです。
仕手株とは、ファンドや仕手集団と言われる株主が、株価を人為的に吊り上げ、相場操縦を行う集団のターゲットなった銘柄です。
仕手株の見分け方と対処法についてお話ししてみます。
仕手株の特徴は、低位株(一株単価が低い株)であることが多く、直近数年業績が悪い企業、材料不足でありながら株価が上昇する気配が見られるなど、特異な特徴が見られます。
彼らの手口は、低位で推移する銘柄を大量に購入し、そこに群がる初心者投資家をターゲットとして市場から資金を回収するというものです。
低位銘柄は初心者にも手が出しやすいということを理解し、このような手口を使うのです。

仕手筋という投機家同士が売買の攻防を行う仕手戦という争いをすることもあり、仕手戦になると相場が乱高下することがあります。
仕手筋は資金力に富み、市場に投資される莫大な資金をターゲットに投機行動を起こします。
国内でも仕手の事例は多く、株式投資以外に商品先物取引などの事例も多いです。
仕手筋の手口は常にターゲット化する銘柄を探しています。
初心者が仕手株の被害に遭わないようにここから詳しく話を進めてゆきましょう。

仕手株の見分け方、狙われやすい銘柄とそうでない銘柄

仕手株の見分け方は、前にも説明したように価格が低位で停滞している銘柄や、財務的に健全ではないことで、一般にこのような銘柄を「ボロ株」と言います。
なぜ彼らは危険性の高いボロ株にあえて目を付けるのかと言えば、近年、インターネット取引が盛んになった市場に少額資金で大きな利益を獲得しようと目論む初心投資家が低位上昇銘柄に群がることを知っているからです。
仕手の手口は鮟鱇の疑似餌に例えられます。
提灯を灯して待っている鮟鱇が、そこに現れた小魚を食べるというのと同じように、、初心投資家が疑似餌である低位上昇銘柄のターゲットとなるのです。

価格が乱高下する銘柄が必ずしも仕手株であるかと言えばそうではないです。
自社株買いや、株式公開買い付など価格が上昇する可能性は沢山あります。
仕手に掛からない対処法として、とにかく価格変動が激しい銘柄には手を出さないということです。
仕手の手口は複雑かつ巧妙化しており、投資顧問を使って個人投資家に正しくない情報を流すという事例もあり、素人では見分けることが難しい場合もあります。
実際に有名な投資顧問から、「現在は業績不振であるが、今後成長が大きく期待できる」などの情報を得た一般投資家が仕手株に手を出してしまったという事例も多く、ベテランでも見分けることが難しいという事例があります。
ベテランでも見分けることが難しい理由は、仕手集団は様々なパターンをデータベース化しており、一般投資家の投資行動を完全に監視しているからです。

投資法は人により異なり、どれが良くてどれが悪いということはありません。
ただ、大きな損失を招かないための対処法として大まかに2つの対処法があります。
まずは、財務内容(直近業績)の悪い銘柄に投資をしないということです。
さらに、投資の鉄則ですが、自身が保有する資産を目一杯投資せず、余裕のある範囲内で銘柄を探すことです。
この2つの対処法を理解した上で取引すれば比較的安全な投資となるでしょう。